はじめに
慌ただしく過ぎていく日常の中で、「そろそろどこかで深呼吸したいな」と感じることはありませんか?そんな思いに駆られて今回足を運んだのは、鹿児島県・霧島温泉郷。
お世話になったのは、霧島の大自然に抱かれた「森の温泉郷 霧島みやまホテル」です。
趣の異なる5つの貸切風呂を宿泊中は何度でも楽しめるという温泉三昧の環境と、心温まる「まごころ」のおもてなし。霧島の澄んだ空気に包まれながら、心と体がゆっくりと解きほぐされていった滞在記を綴ります。
館内/部屋の様子
霧島温泉郷の賑やかな通りを少し入ると、今回の宿「霧島みやまホテル」の大きな看板が見えてきます。

エントランスでは、可愛らしいあひるのぬいぐるみがお出迎え。竹の装飾や味のある木の椅子が並び、どこかホッとするアットホームな雰囲気が漂っています。

チェックインを済ませて向かったのは、203号室の「さくら」。

お部屋は、木のぬくもりを感じる落ち着いたツインルームです。普段のデスク環境とは対照的な、シンプルで無駄のない空間に心が解き放たれます。枕元の柔らかな照明も、夜の読書タイムに良さそう。


ユニットバスやクローゼット、セーフティボックスといった設備もしっかり整っており、滞在中の安心感は抜群です。


そして、何より贅沢なのが窓からの景色。霧島の山々と温泉街の日常が一度に視界に飛び込んできます。時折通り過ぎるバスを眺めながら、まずは一息。さあ、霧島の風に吹かれる旅の始まりです。

霧島散歩
荷物を置いて一息ついたところで、夕食までの時間を利用してホテルの周辺をぶらりと散歩してみました。ホテルのすぐ近くには「丸尾」の交差点があり、そこには観光の拠点でもある「霧島温泉市場」が広がっています。

市場の広場にはベンチや足湯があり、観光客が思い思いに過ごしていました。特産品を眺めたり、立ち上る硫黄の匂いを感じたりしていると、「ああ、温泉地に来たんだな」という実感がじわじわと湧いてきます。
さらに少し歩みを進めると、道端から勢いよく噴き出す白い煙に遭遇しました。

これぞ霧島温泉郷。轟音とともに上がる湯煙は迫力満点で、大地のエネルギーを間近に感じることができます。普段、デスクで画面ばかり見ている目には、このダイナミックな光景が最高のリフレッシュになります。
気づけば空は柔らかな夕焼け色に染まっていました。

街灯が灯り始めた温泉街の静かな夕暮れ。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、心地よい疲れとともに宿へと戻ります。さて、次はいよいよお待ちかねの夕食タイムです。
食事
散歩で心地よい空腹を感じた頃、いよいよお楽しみの夕食の時間です。案内されたお食事処は、高い天井と木の梁が印象的な、開放感あふれる空間でした。

大きな窓からは霧島の豊かな緑が望め、夜が更けるにつれて落ち着いた灯りがテーブルを照らします。まずは、この土地ならではの一杯で喉を潤すことにしました。

選んだのは、地元の「霧島高原ビール」。コクのある味わいが、これから始まる会席料理への期待を高めてくれます。テーブルに並んだ前菜は、まるでアート作品のような美しさです。

キャンドルの炎に揺れる器、彩り豊かな季節の食材。一口ごとに素材の良さが伝わってきます。そして、ここでこの宿の「名物」が登場しました。
驚きの逸品「りんごのグラタン」
事前チェックで一番気になっていたのが、こちらの「りんごのグラタン」です。

器そのものが「りんご」という大胆なビジュアル。熱々のチーズとりんごの爽やかな甘酸っぱさが口の中で混ざり合い、これまでに経験したことのない絶妙なハーモニーを奏でます。「なぜこの組み合わせがこれほど合うのか……」と、その完璧なバランスに思わず唸ってしまいました。
メインは極上の鹿児島黒牛
続いて、主役の登場です。美しいサシが入った「鹿児島黒牛」を、贅沢に焼き物でいただきます。


熱を帯びた鉄板の上で、バターとともに肉が焼ける香ばしい音。シンプルに塩、あるいは特製のタレで。口に運んだ瞬間に溶けていくような食感は、まさに至福。普段の自炊やコンビニ飯では到底辿り着けない、圧倒的な「本物の味」です。
締めには、香りの良い炊き込みご飯とお味噌汁。最後は抹茶のデザートで、心もお腹もパンパンに満たされました。


霧島の朝を彩る、理想の朝食
翌朝、温泉で軽く体を温めた後に待っていたのは、これまた完璧な和朝食でした。

焼き魚、出し巻き卵、新鮮なサラダ、そして小鉢の数々。ご飯が進む「神話の里・豚味噌」も添えられており、ついついお代わりをしてしまいます。栄養バランスが整った食事をゆっくりといただく時間は、普段不規則になりがちな生活をリセットしてくれる、何よりの薬かもしれません。
一品一品に込められた料理人のこだわりと、霧島の大地の恵み。ごちそうさまでした。
貸切風呂
「霧島みやまホテル」に宿泊して、何より贅沢だと感じたのが温泉です。ここには趣の異なる5つの貸切風呂(内湯2、露天3)があり、空いていれば宿泊中は何度でも、無料で利用することができます。

お風呂へ向かう通路を進むと、そこにはまるで隠れ家のような山小屋風の建物が並んでいます。入り口で出迎えてくれるのは、なぜか立派な虎の石像。この少し不思議でレトロな雰囲気が、旅の気分をさらに盛り上げてくれます。
今回私が利用したのは、特に人気が高いという露天風呂です。

脱衣所は木のぬくもり溢れる清潔感のある空間で、自分たちだけのプライベートな時間が約束されています。誰に気兼ねすることなく、ゆったりと着替えを済ませて、いざ浴室へ。

目の前に現れたのは、霧島の豊かな緑に囲まれた石造りの浴槽。注がれているのは、少し白濁した「美人湯」としても名高い源泉です。お湯に浸かった瞬間、肌に吸い付くような柔らかな感覚とともに、日々の仕事で凝り固まった肩や首の緊張が、スゥーっと解けていくのがわかりました。
屋根付きの「屋天」構造になっているので、霧島の移ろいやすい天候を気にせず、外の空気と一体になれるのが嬉しいポイントです。
真夜中、自分だけのプラネタリウム
そして、この旅で最も忘れられない瞬間が訪れたのは、静まり返った真夜中のことでした。
ふと思い立って再び貸切風呂へと向かい、露天風呂に身を沈めてふと空を見上げると、そこには視界を埋め尽くさんばかりの満天の星空が広がっていました。
普段の日常とは、あまりにもかけ離れた光景。湯船から上がる湯気の向こうに瞬く星々を眺めていると、時間さえも止まったかのような錯覚に陥ります。
聞こえるのは、風に揺れる葉の音と、源泉が注がれる音だけ。
「ただお湯に浸かって、星を見る」。そんなシンプルなことが、これほどまでに心を癒してくれるのかと、改めて自然のエネルギーに圧倒されました。霧島の豊かな泉質と、都会では決して見ることのできない夜空の共演。この体験だけで「また明日から頑張ろう」と思える、最高の充電時間となりました。
まとめ
今回の「霧島みやまホテル」への旅は、忙しい毎日をリセットしてくれる、贅沢な「余白」の時間となりました。
- 5つの貸切風呂を堪能: 内湯と露天を合わせて5つある貸切風呂は、すべて無料で何度でも利用可能です。特に、真夜中の露天風呂から見上げた満天の星空は、言葉を失うほどの美しさでした。
- 五感で味わう料理: 名物の「りんごのグラタン」をはじめ、鹿児島黒牛や黒豚といった地元の恵みをふんだんに使った会席料理は、まさに絶品の一言です。
- 温かなおもてなし: 宿の信条である「気遣い」が随所に感じられ、初めて訪れたのになぜかホッとする、そんな居心地の良さがありました。
大地のエネルギーを感じる湯煙と、美味しい食事。そして静かな夜の静寂。
「最近、少しお疲れ気味かな?」と感じているなら、ぜひ霧島の湯に身を委ねに行ってみてください。きっと、帰り道には心がふっと軽くなっているはずですよ。



コメント